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このページでは、ラリーイベントに参加する際に欠かせないバイク選びの基本知識をわかりやすく解説します。オフロード走行に必要な性能や、車種ごとの特徴などを整理して紹介していきます。
ラリー参加に求められるバイクの基本性能
アドベンチャー系のツーリングラリーや競技ラリーでは、オフロードを安定して走行できる性能が求められます。ここでは、ラリールートを安全に完走するための主要なポイントを解説します。
オフロード対応のタイヤサイズと種類
オフロード性能を大きく左右するのが「タイヤ」です。
オフロード専用タイヤは一般的にブロックタイヤと呼ばれ、表面には高さのある突起(ブロック)が並び、砂利や泥にしっかり食い込むことでトラクションを得ます。
また、アドベンチャータイヤと呼ばれる、オンロード性能を残しつつ悪路にも対応できるタイプもあります。ただしこの中には「砂利道程度」しか想定していないモデルもあり、参加イベントの路面状況に応じた選択が重要です。
一般的なオフロードバイクでは、前輪21インチ・後輪18インチのホイールサイズが採用されることが多く、ブロックタイヤもこの規格を中心に展開されています。
一方、オンロード寄りの車種ではタイヤ径が異なるため、装着できるタイヤの選択肢が限られます。オンロードバイクでラリーに挑戦する場合は、アドベンチャータイヤの中でもオフロード性能重視のモデルを選ぶことが肝心です。
最低地上高(クリアランス)
ラリーでは倒木や岩場など、路面が荒れた区間を通過することがあります。
その際、最低地上高の低いオンロードバイクだと、アンダーカウルやタンク底部をぶつけて破損する危険があります。
オフロードバイクは長いサスペンションストロークとフォークを備え、地面と車体底面との距離を確保する設計が特徴です。
ただし、車高が高いほど足つき性は悪化するため、シート加工やサス調整で自分に合った高さに整えるのが理想です。
車両重量と取り回し
オフロード走行では転倒やスリップは日常茶飯事です。
そのため、車重が軽いほどリカバリーが容易で、再始動までの時間も短く済みます。
重い車体では引き起こしに体力を消耗し、単独参加の場合には身動きが取れなくなるリスクもあります。
燃料タンク容量と航続距離
ラリーでは長距離を走るため、燃料管理が非常に重要です。
多くのイベントではコマ図上にガソリンスタンド(GS)が明記されており、事前に給油ポイントを把握しておく必要があります。
特に地方や山間部では、休日に営業していないスタンドもあるため注意が必要です。
また、競技ラリーによっては「〇〇km以上走行できる燃料容量」が規定されることもあります。燃費が悪い車両やタンク容量が小さいバイクでは、予備燃料携行缶を用意するのが安全策です。
ライディングポジションとシート形状
オフロード走行では、荒れた地形での安定性を確保するためにスタンディングポジションを多用します。
このとき、タンクが大きく張り出したオンロードバイクでは、太ももが干渉して正しい姿勢を維持しづらくなります。
そのため、オフロードバイクではフラットなシート形状が採用され、前後移動がスムーズに行えるようになっています。
段付きやタンデムシート構造のバイクだと、体重移動が制限されて走りづらくなるため、イベント参加前にシート形状の確認をおすすめします。
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ラリー参加バイクの種類と特徴
カブ・ビジネスバイク系
特にターマック・ラリーでは、カブ系バイクの人気が高く、専用クラスが設けられるほどです。
軽量かつ扱いやすい特性により、驚くほど高い走破性を発揮します。
ただし、高速域や深い轍では不利になるため、参加するコース内容を事前に確認しておくのが安心です。
アドベンチャーバイク
オンロードとオフロードの両立をコンセプトに設計された万能タイプ。
250ccクラスからリッターバイクまで幅広い排気量が展開されており、ツーリングから競技参加まで対応できます。
ただし、オンロード寄り設計の車種も多く、自身のバイクが想定する地形とマッチしているかの確認が必要です。
また、ホイール径が中間サイズであるため、ブロックタイヤの選択肢が限られる場合があります。
オフロードバイク
悪路走行を前提に設計されたバイクで、軽量な車体と長いサスペンションを持ち、ブロックタイヤを標準装備しています。
また、衝撃吸収に優れたスポークホイールや、整備性の高いチューブタイヤを採用している点も特徴です。
ビッグオフロード
「パリ・ダカール・ラリー」の流れを汲むカテゴリーで、長距離と荒地走行を両立する高性能マシンです。
大型エンジンによる巡航性能が高く、特に北海道のような広大なコースで真価を発揮します。
ただし、重量が大きいため、悪路では慎重な操作が求められます。
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エンデューロバイク
エンデューロレース向けに開発された競技志向のバイクで、軽量・高出力・高耐久性を兼ね備えています。
KTMやハスクバーナ、GASGASなど海外メーカーの車種が多く、保安部品を装備してナンバー取得が可能なモデルもあります。
ただし、メンテナンスサイクルが短く、頻繁なオイル交換などの管理が必要な点には注意しましょう。
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改造オンロードバイク
オンロードモデルをベースに、オフロード適性を高めるための改造を施したバイクです。
タンク形状の変更やサスペンションの強化、ホイールサイズの変更などにより、オフロード走行を可能にします。
競技ラリーでは特定の車種制限がない場合も多く、合法的な範囲で改造が行われていればエントリー可能です。
ただし、改造内容によっては安全性や法規適合性に影響するため、自己責任で慎重に判断する必要があります。
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